鏡に映る新人(2) ~噂の500円カットはエンターテイメントだった

 


 

 

着火ウーマン 矢野圭夏です。

 

 

 

続きを早く!

 

 

 

 

 

とリクエストを頂きまして

2夜連続の投稿!

 

と思ったらシステム不調で

大変お待たせをいたしました。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪茶屋町の500円カット潜入レポ。

 

 

美容学校の実習教室として運営されているが

カット500円、

パーマ、カラー1500円(カット付き)で

予約が取れない超人気店と化している。

 

 

 

 

 

 

席に案内されてから30分経っても

カットが始まらないのは

 

きっと担当者ミキちゃんのせいではない。

 

 

 

すべて店のオペレーションのせいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が座っているのは、30席の1席。

 

 

 

 

 

 

 

そう。

1/30 の私の存在は

誰も気にしていないのである。

 

 

 

 

 

だって、いくら私が周りを見回しても

退屈そうにしていても

誰も声をかけたり、ニコリとしたりしない。

 

 

 

 

 

 

 

そう、ここは実習教室。

 

 

サービスを期待してはいけないのだ。

 

(でも美容師デビューするなら

 担当以外でも目配り必要だし、

 そこも一緒に学べばいいと思うけど)

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな思いを巡らしていたら

やっとミキちゃんがハサミを手にしてくれた。

 

ありがとう!

 

 

 

 

 

なんだかそれだけで感謝が溢れてくる。

 

お願いだから、早く切って!

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな私の想いとは裏腹に

とっても細かく髪をブロッキングしていく。

 

 

その丁寧さに感動しつつも

視点の定まらないミキちゃんの様子に

ドキドキハラハラが止まらない。

 

 

 

 

 

そうか!

ここは、テーマパークのアトラクションか!

 

 

 

 

 

乗るまでの待ち時間も

カットされる時間も、エンターテイメント。

 

 

 

そう考えれば少しは気がまぎれる。

 

 

 

 

 

 

ミキちゃんは私の想いにおかまいなく

相変わらず丁寧なカット。

 

 

 

私は睡魔に負けず、じっと見守る。

 

 

 

 

そう、その調子!

ミキちゃん、大丈夫。

あなたならできる!

 

 

 

 

 

ドキドキハラハラは

いつしか、熱いエールに変わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

30分ほどでカット終了。

 

 

ふぅ~

 

お疲れさまでした。

プレッシャーに負けずに頑張ったね。

 

 

 

 

仕上がりも気になるけど

今は「カット終了」ということだけで

充分満足だよ、私は。

 

 

 

 

 

 

 

 

「カットチェックお願いしまーす」

 

 

またもやか細い声で先生を呼ぶ。

 

 

 

「それじゃ、聞こえないよ(心の声)」

 

 

 

 

そんなやりとりさえ愛おしい。

 

 

 

 

 

 

なんだかんだで

もう1時間以上も座ってるなー。

 

 

 

 

 

 

とその時、衝撃が走った。

 

 

「少々お待ちください」

と言って去ったミキちゃんが

 

2つ隣の席のお客さんの

ブローをしているではないか!

 

 

 

しかも、超ロングヘア!

 

 

 

 

 

私の髪はどうなるの??

 

 

 

 

あの人の髪が全部乾くまでに

私の髪は自然乾燥してしまうだろう。

 

 

 

 

 

ちーん。

 

 

 

さすがに我慢が切れて

先生を呼び、何が起こっているのか確認。

 

 

 

先生は特に申し訳なさそうな様子もなく

「少々お待ちください」と言い

ミキちゃんのところで耳打ち。

 

 

まもなくミキちゃんが戻ってきて

平然とした顔で

「流しますね~」

 

 

とシャンプー台へ。

 

 

 

 

なんだそりゃ。

 

 

 

 

 

潜入してみて「いろいろ無理がありそう」

だと判明した実習教室。

 

 

 

 

ミキちゃんを悪く言うつもりはないが

シャンプーもまぁ、そこそこで。

 

 

「かゆいところありませんか?」

と聞いてくれるのだが

 

「こめかみのあたり、もう少し」

 

とでも言おうもんなら

さらに時間がかかる、と判断し

私はイエスマンに徹することにした。

 

 

 

 

 

 

いちおう頭はスッキリし席に戻る。

 

 

 

 

あともうちょっとだよ、頑張れ!

 

 

 

 

 

と、ここで前髪問題が勃発。

 

 

微調整の為、再びハサミを握り

ケープを巻かずに切ろうとしたところ

先生の怒号が飛んだ!!

 

 

 

 

 

ミキちゃん、ちょっとはにかんで

 

「この間もこれで怒られたんです。(てへぺろ)」

 

 

 

 

もう笑うしかない。

 

 

 

 

 

2時間の大作業も終盤。

微調整も終わりブローで仕上げてもらい

鏡の中の新人は、荷が下りた表情。

 

 

 

 

 

 

 

「時間はかかったけど、カットは上手ですよ。

ありがとう。」

 

 

 

鏡に映る私は、仕上がりに満足し

そんな言葉を彼女に伝えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「少々お待ちください」

を何度となく浴び

2時間以上に渡った500円カット体験は

一生に一度の記憶として刻まれるだろう。

 

 

 

 

 

そう。一生に一度でいい。

 

 

 

ミキちゃん良かったけど、

二度目はないなー。

 

 

 

 

(おわり)

 

 

 

↓仕上がりに大満足の図。でも時間かかりすぎー。


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